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インドの少女との出会い

ちょうど10年前に3ヶ月間、リュック一つで世界一周の旅にでました。いわゆるバックパッカーです。今の会社に入る前のタイミングで20代後半の時期に世界のいろいろな国を自由に歩き回ることができたのは本当に幸運だったと思います。

この話をするとよく聞かれるのは「どこの国がよかった?」という質問です。

それは一言では答えることができず、朝食に食べたパンが感動的においしかったのはトルコのイスタンブール、体験したことがない日差しや空気を感じたのは南アフリカのケープタウン、きれいな海岸が果てしなく続きランニングのし甲斐があったのはアメリカ西海岸のサンタモニカ、、、とそれぞれで思い入れがあります。

ただ、もっとも衝撃的であったのはインドです。これは多くの旅行者が納得する答えだと思います。

貧富の差、特に貧しい人の多さやその生活、さらに町中にいる牛やさまざまな動物、けたたましい車のクラクション、その衝撃は最初はマイナスなことばかりなのですが、少しすると慣れてくるところもあります。

そして、世界一周で一番印象的な出会いはそのインドのバラナシという街で出会った少女でした。

ガンジス川という大きな川のほとりで私が座っているとその少女が近づいてきていきなり私の腕に絵を描いてきました。

きれいなお花の絵です。

そして、彼女は金額を言います。つまり、あなたの腕に絵を描いてあげたからお金をちょうだいという意味です。

私は払えないと言うと今度は自分のお店にきてほしいと言います。

当然私は行く気がせず、「また明日ね」とあしらってしまいました。

次の日、同じ場所で私がいると同じ少女がきて「昨日来てくれるっていったよね?」といって私をお店まで連れて行こうとします。

困ったな、、、と思い断る理由を探しながら会話をしていると、少し打ち解けて私の携帯電話に入っている日本の写真をみせたりしました。

おそらく8歳か9歳のその少女にとっては想像もできない世界だったのでしょう。

ただ、それでも私の警戒心は解けないままです。

何かを売りつけられて、あるいはだまされてお金を払わされるのではないか?

この少女の時だけでなくインドにいる間は常にそんなことを警戒していました。

その時私は同じ宿の日本人のグループと一緒にいて、彼らと夕食を食べに移動することになりました。

少し歩いて、、、そうするとその少女も私の手を握ってついてきます。

そして食堂に入ると、彼女も私の横に座っていました。

何かご飯をおごってあげようなんていう気持ちの余裕はさらさらなく、「早く帰ってくれ」そんなことばかり考えていました。

そのときです。私と同じグループにいた日本人の男の子がコーラの瓶を冷蔵庫から取り出して彼女の前に置きました。

それを見た瞬間、私はとても恥かしくいたたまれない気持ちになったことを今でも強く覚えています。

インドという独特の土地で特別に強い警戒心をもっていたとはいえ、年齢も経済力も全く違うその少女になんで優しくしてあげる心の余裕がなかったのだろうか?と

人間力、器、心の広さ、、、損得の前に、ビジネスでも、家庭でも、人間関係でも、私はコーラをあげるほうの人になりたいと思うのです。

今日から3月です。心を新たに。

ブランドマネージャー 北川大輔
ANOTHER DIAMOND
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